ペルソナ カール•グスタフ•ユング

 こんにちは!今回はカール•グスタフ•ユングのペルソナについて話していこうと思います!

 まず、ペルソナとはざっくりいうと「仮面」のことです。難しくいうと「一人の人間が外界にどんな姿を示すのかということに関する個人と社会的集合体とのあいだの一種の妥協」のことです。難しいーー!

 もう少し砕いて考えるとある場所ではあるペルソナ(仮面)を、別の場所では別のペルソナに切り替えることで我々は人格のバランスを保って生きることができるということです。(少しわかってきた笑)

 例えば内弁慶なんかもユングさんが言っていることに当てはまりますよね!家ではめちゃめちゃ偉そうなのに学校など外へ出るとヘコヘコしたり大人しかったりなど...。これは家でのペルソナ、外でのペルソナといった形で仮面を使い分けることで心の安定性を保っていると言えます。逆にペルソナが使い分けられなくなると人格が保たれなくなって鬱になることも!?あるかもしれません。

 驚くことに現在、我々の周りにはペルソナを破壊するものが存在しています。何だと思いますか?答えを言うとスマートフォンです。ではどうして仮面を破壊するのかについて考えてみましょう!

 まず、破壊の対象となるのはいじめられっ子たちです。現在は子供の自殺率が高くなっていますがその理由もペルソナという概念を考えることによって説明することができます(もちろん違う理由も確実にありますが、ここでは一つの可能性として)。最初に、スマホがない時代ではいじめられっ子は家に帰れば物理的にも心理的にも学校とは一旦距離を置ける場所であり、ペルソナを使い分けることができます。しかし、携帯があることで家に帰ってきた子もSNSなどのメッセージという形で切り離されたはずのペルソナを家の中でも使わなければならないことになります。そうなると仮面の使い分けが適切に行われなくなり結果として、人格のバランスが保てなくなり押しつぶされてしまうことになります。

 この考え方にぼくはとても納得しています。自分自身や友達などを観察して見るとペルソナを使い分けているなっていう場面はよく見かけますし、健康的な人はおそらくみんな使い分けているんじゃないかなって思います。これを知っておくとあるグループでは詰まらないなって思ってもペルソナを使い分けているんだという一種の妥協をしてしまえば気持ちが楽になるかもしれません笑

 みなさんもより多くのペルソナを使い分けてより良い人生を送ってみてください!!

 

参考文献 武器になる哲学 山口周著